オギノ式

排卵日の計算方法として最も有名なのは「オギノ式」です。日本だけでなく世界でも広く利用されている計算方法です。

 

そもそもオギノ式とは、荻野久作という産婦人科医によって1942年に発表された計算方法であり、妊娠しやすい時期と妊娠しにくい時期を計算する方法です。この方法は、妊娠の為にも使われる事もありますが、避妊の為に使う場合もあります。

 

荻野久作本人は、あくまで不妊治療のために発表したのであり、この学説が避妊法として利用されることについては、この方法よりもより確実な避妊方法が存在することと、中絶の増加につながるとして大いに反対していたようです。

 

オギノ式では、排卵日を割り出すために、次の生理の予定日から逆算して排卵日を割り出します。生理の予定日からさかのぼって生理開始日の予定日の前日から数え、11日から19日目の9日間が妊娠しやすい時期であるとされています。

 

生理予定日から逆算して行くため非常に分かりにくいのが、この方法の難点です。しかし、実際には個人間で月経周期が存在するため、生理予定日がずれたりする事もあるので、正確に計算できない人も存在することは確かです。

 

そのため、生理周期が不順な人は、基礎体温法やドゥーテストのような排卵日検査薬を使用した方が正確に排卵日が分かります。オギノ式の計算は、あくまで目安程度に留めておいた方が良いようです。